富士通グループ最大規模のシステムインテグレーターとして、ITインフラの構築や運用を担う中核企業である㈱富士通エフサス様。お客様に安心してもらえるIT環境をつくるとともに、お客様がITを活用したビジネス戦略を強化できる価値あるサービスの創造をめざし事業を展開されています。
JSR-NETが創設され稼働するにあたり、同社より絶大なるご支援をいただきました。そして現在は、全国展開されている事業所でJSR-NETをご利用いただき、今年で3年が経過しました。
―――JSR-NETをご活用になる以前は、御社では機密文書をどのように処理されていましたか。
私どもは全国の都道府県の主要都市を中心に、約100事業所があります。当時はそれぞれの事業所が独自に機密文書の処理を行う業者を選定していました。社内でシュレッダーをかけ、業者に委託するというケースもありました。
―――JSR-NETを導入されたきっかけについてお聞かせください。
お客様の信頼にお応えするためのセキュリティ体制の強化はもちろん、無駄を省いたりCO2の排出量を削減したりといった業務改善は常に求められており、JSR-NETのサービス内容は、当社にとって理想的な効果が期待できるものでした。JSR-NET導入後、その期待は確信に変わりました。
―――シュレッダーからセキュリティボックスに切り替えた後の社員の方々の反応はいかがでしたか?
最初はやはり、シュレッダーを使いたいという社員や、このセキュリティボックスに書類を入れるだけで、本当に機密が守られるのかといった心配の声も聞かれましたが、全国15か所で説明会を開き、社員への啓蒙活動を徹底して行ったことで、新しい機密保持による情報セキュリティ体制が理解され、全社に浸透していきました。さらに、社内では機密文書の処理はJSR-NETを活用するという旨を社内規定化したことも効果的でした。
―――JSR-NETを導入されて3年が経過しましたが、導入のメリットとして実際に実感されていることはありますか?
当社では環境ISO14001やエコアクションなど環境マネジメント運用においてもJSR-NETを有効に活用しています。機密文書の他にも新聞・雑誌・段ボールなどの一般古紙の廃棄をJSR-NETの全国統一のリサイクルシステムを活用し、処理を行う仕組みが構築できたことで、リサイクル率100%を達成し、費用の削減も実現しています。
集荷重量や処理日などのデータを一元管理していただくことで、いままでは入居するビルオーナーにリサイクル状況やデータをそのたびに問い合わせていた手間を省くことができました。
―――富士通グループ様の環境貢献、社会貢献活動への取り組みについては定評がありますが、御社では具体的にはどのようなことをされていますか?
当社では2000年の環境ISO認証の取得と同時に、社会貢献活動も大きな社内活動のひとつとして実行してきました。社会貢献活動はビル近隣の清掃活動や公園・河川・海浜など自然環境の美化、森林の保全活動など多岐にわたっています。
また、ペットボトルのキャップをJSR-NETとタイアップして、機密文書回収時に同時回収してもらい、そのキャップをJSR-NETが売却し、売却益をJCVというワクチンを海外の子供に贈るNPO法人へ寄付をしてもらっています。本社だけで約2500人の従業員がいますので、社員1人1人がこの活動を理解し、効果をあげています。それが世界の子どもたちのワクチン接種につながっているというのは、大変意義のあることだと思います。
昨年度はポリオワクチン600人分の寄付に結びつきました。今までエコキャップの運搬に費用が発生していましたが、JSR-NETの機密文書との同時回収によりこの費用が削減されたので助かっています。
―――最後にJSR-NETのサービス内容についてご要望はありますか。
JSR-NETは信頼が命です。JSR-NET事務局がパートナー企業に対して継続的な指導を実施し、基本に忠実にサービスの根幹であるセキュリティ体制をしっかり維持できるよう監査なども実施していただきたいですね。